映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アルフレッド・ヒッチコック監督「救命艇」2359本目

究極のシチュエーション系のドラマですが、戦時中なので敵から砲撃された船の救命艇が舞台で、敵も一人乗り込んで来たりします。メンバーを失うことに関してはみんなとてもカラッと冷静。それもやはり戦時中だからかな。 どうしても思い出すのが、新藤兼人「…

川島雄三監督「お嬢さん社長」2358本目

「幕末太陽伝」や「わが町」の川島雄三監督の作品ということで借りてみましたが、美空ひばりの主演作ですね。16歳のお嬢さんという設定。歌っても立派だけど、若社長と言われれば納得してしまう、この押し出しの強さ。重量感。秘書の月岡夢路が賢くやさしく…

ペドロ・アルモドバル監督「アイム・ソー・エキサイテッド!」2357本目

冒頭にカメオ的にアントニオ・バンデラスとペネロペ・クルスが出てきます。(こいつらが車輪の整備を忘れたんだな!) その後の機内ではいつものロラ・デュエニャス、客室乗務員(男ばっかり!)には「バッド・エデュケーション」でオカマを演じたハビエル・…

キャリー・ジョージ・フクナガ 監督「闇の列車、光の旅」2356本目

この映画は、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが製作に名を連ねてるのでずっと見ようと思ってたのですが、よく見たら監督のキャリー・フクナガは次の「007」の監督に抜擢された人ですね。この映画のあとには「ジェーン・エア」を撮ったのね。 で…

ビガス・ルナ監督「ハモンハモン」2355本目

1992年のスペイン映画。翌年に日本でも公開されてたんですね。 今は、ペネロペ・クルス(またはハビエル・バルデム)の若かりし頃に興味を持って見る人が多いんだろうな。二人とも若い!ペネロペ18歳ハビエル23歳。ペネロペはまだふわっとしたお嬢ちゃんのよ…

グスタフ・モーラー 監督「THE GUILTY(ギルティ)」2354本目

タイトルの「Guilty」に「The」がついてるってことは、名詞なのかな。「犯罪者」?「最も罪深い者は誰か」というニュアンスを感じてしまうと思っていたら、事実とても深いタイトルだったと、見終わってから実感しました。 誰が誰を殺そうとしているのか。誰…

リン・ラムジー 監督「ビューティフル・デイ」2353本目

ホアキン・フェニックスが、認知症の母と同居する、とても怪しい男を演じています。「ジョーカー」の彼の役と重なりますね。トッド・フィリップス監督あるいは別の製作者がこの映画にヒントを得た可能性が高い? とても芸術性の高い美しい映像でした、特に水…

ジェームズ・グレイ監督「アド・アストラ」2352本目

(一部ネタバレあり) マレーシア航空の機内で鑑賞。あんまり新しい映画なかったなぁ…。 この映画は、ひとことで言うと、宇宙を舞台とした父と子の人間ドラマでした。ブラピにはやっぱりSFより地に足の着いたひとの情けの世界が合うのだ。 宇宙で人が実は生…