タイトルの「Guilty」に「The」がついてるってことは、名詞なのかな。「犯罪者」?「最も罪深い者は誰か」というニュアンスを感じてしまうと思っていたら、事実とても深いタイトルだったと、見終わってから実感しました。
誰が誰を殺そうとしているのか。誰が誰を殺したのか。罪深いもの、罪のないもの、それは誰なのか。
映画はひたすら、緊急電話の受付室だけを映して、電話口の母、娘、調査にあたる警官たち、そして夫とのやりとりだけが続きます。回想シーンもない、現場が映ることもない。その緊迫感!「カメラを止めるな!」みたいなアイデア勝ちだなぁ。このシンプルなつくりの中で、ストーリーは大きな転換点を何度か迎えます。伏線はあとで考えたらちゃんと張られていました。
しかし同僚みんな冷たいな、時間外のことにはかかわらないでさっさと帰っちゃう…でもこれ全員で弾丸のように取り組んでたら、こういう成り行きにはできなかったから、設定上必要だったのかな。
それにしても面白かった。こういう作品に出会えるから映画っていいですよね。