映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

トラン・アン・ユン監督「青いパパイヤの香り」197本目

1993年公開作品。
フランスで作られたベトナム映画、らしい。そうだったのか。

タイトルは当時からずっと知ってたけど、こんな映画だったんだ。思ってたのと全然違います。素朴でかわいそうな感じの映画かなと勝手に思ってたみたいです。

筋がわかりにくいけど、がんばって見ればわかる、映画です。大きな動きはなく、いちおうハッピーエンドなんだけど、嬉しいのか悲しいのか痛いのかかゆいのか、ベトナムという国だからかフランスというフィルターを通しているからか、いろいろとわかりにくい。

感情が揺れ動く場面で鳴らされるふしぎなストリングスの音色が印象的ですが、音からその場面の演出意図を推測することができません。・・・このあいだ見た「ノルウェイの森」でも不思議だなぁと思った、あの音色でした。

この当時の(今もそうかもしれないけど)ベトナムでは、使用人とご主人やそこの子どもがが結婚することもあったんですね。これは望ましくないことだったんでしょうか。

でも、よかったよね?ムイちゃん?(半信半疑)

絶版のようだけど、いちおうリンク張っておきます。