映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2020-08-25から1日間の記事一覧

菅原比呂志 監督「ぼくらの七日間戦争」2671本目

テレビでやってたので録画して見てみた。 1988年の作品。そろそろ平成に差し掛かって、もう昭和の匂いはない時代に宮沢りえは現れたと思ってたのに、学校ではまだ体罰がふつうだし、モルタル塗装の古びた校舎が古さを感じさせます。 宮沢りえと賀来千香子の…

バリー・ソネンフェルド 監督「アダムス・ファミリー2」2670本目

素晴らしい。この時代に子どもも見るような映画で、いかにもなサマーキャンプになじめない子たちをウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)が率いて大逆襲、という痛快さ。自分かわいさばかりを訴える連続殺人犯デビー(ジョーン・キューザック、コメディエ…

レジス・ロワンサル監督「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」2669本目

<ネタバレまくり> 書きたいことがいろいろありすぎる…! まず、これは、映画好きより本好きがニヤリとする、翻訳者のための映画だと言いたい。翻訳者というのは作家よりさらに行間を深読みするのが好きで好きでたまらない、マニアックで偏執狂的な職業だと…