映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

関口現 監督「SURVIVE STYLE 5+」1964本目

映画中毒の私は、またTSUTAYA宅配でMax16枚を借りて、嬉しそうに1枚1枚見たわけですが、これが一番面白かった。大笑いするし、成り行きが全く予想つかないし、オシャレだしセンスがいいし下らないし。

変な映画、どう変かというとポップでキッチュでカラフル。「シェルブールの雨傘」に間違って荒川良々が出てるみたいな。木村多江のCA制服がすごく可愛い!赤のツイードっぽいジャケットと赤いスカート。岸部一徳一家の住む家の中もリカちゃんハウスみたい。

構成は「クラウドアトラス」式、入り組んだオムニバス、というほどではなく筋は簡単に追えます。浅野忠信x橋本麗香は「惑星ソラリス」のパロディか。

そして音楽がカッコいい。車の中でヘッドバンギングする岸部一徳一家。

色々あったけどグッとくる可笑しさでした。映画に深い意味や感動を求めずにいられない人「以外」の全ての人に、こういう映画を見て楽しんでほしい、というか、一緒に見て笑いたいです。

(舞台はクリスマスだったりするんだけど、むしろハロウィンに見たい映画と言えよう。)