映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

廣木隆一 監督「ここは退屈迎えに来て」2952本目

むかし、当時仲の良かった友達に原作を読めと言われて読んだ。なんで自分で面白いことを見つけに行かないで待ってるんだろう、異性とつきあう以外あんまり考えてないのってなんなんだろうと思って、共感できるポイントがひとつもない小説だった。その後、その友達から裏切られて縁が切れた。多分、もともと合わなかったのだ。家族持ちには家族持ちの、独り身には独り身の、苦悩も楽しみもあるのだ。私がもっと「素敵なだんな様とイケメンの息子たちがいて、養ってもらえてめちゃくちゃ広い家に住んでて、うらやましい~」って言ってればよかったのかな。いろんな人たちと仲良くしたいと思ってきたけど、どんなことにも限界はある。

この作品は、小説もだけど、わざわざ時系列と人物グループを分けたかいがないくらい、ストーリーに動きがないし人物の特徴も薄いな…。学校を卒業しても「スクールカースト」という架空のものさしにこだわるより、手に入った自由を満喫してほしいと思うのは、学生時代が遠くなりすぎたからかな…

ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Prime Video