映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エドガー・ライト監督「スパークス・ブラザーズ」3475本目

今夜ひさびさに、華々しくも、にぎにぎしくも、スパークスのライブを見に行くという折に、U-NEXTで見られるようになったので、再見します。

兄弟の両親のことや、小さいころの写真、バンドを始めた初期のこととか、衝撃だったなぁ・・・。インタビューを受けたミュージシャンたちがみんな言ってるように、彼らは異星人で、人間の親がいると思ってなかったから・・・

とか言ってますが、最初からフーやキンクスが好きだったというのは正に私と同じで、だからこそスパークスは私のAll time best bandとして君臨し続けてるわけだな。

ラッセルがUCLA(彼らがサンタモニカ出身でUCLAを出てる自体が驚異)で作った短いフィルムが挿入されてるのも奇跡。これを自宅で巻き戻しながら見られる幸せ!

1979年からずっとファンで、アルバムは全部(アネットだけまだ買ってないな)持ってるし、来日公演はフェス以外全部行ってきました。のこりの人生で彼らのアルバムを全部聞けるかな、とか考える。エドガー・ライトやレオス・カラックスの作品を全部見られるかな、とか思うのと同じ。高校いって大学いって就職して、なんどか転職して、特に何物でもない大人になって、だんだん衰えていく間、スパークスはずっと音楽と誠実に格闘し続けてきたのだ。これからも一緒に行きていこう。一緒にジジババになろう。

さて、そろそろ出かけよう。今夜また彼らに会える。