映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャン・リュック・ゴダール監督「小さな兵隊」3503本目

追悼ゴダール監督。

見た作品もけっこうあるのに、見てない作品が山になってる。多作すぎる。

長い長いフィルムグラフィを見て初めて「中国女」や「東風」といったYMOの有名楽曲のタイトルが彼の作品から来てると気づく。(作詞してたクリス・モスデルの趣味かな)育ちのいいゴダールと幼い頃に苦労したトリュフォーの対立は、ローリング・ストーンズとビートルズみたいな感じに受け取られたんだろうか。(簡略化しすぎですみません)

しかし内容は私にはよくわかりませんでした。ゴダール作品の多くはこんな感じだ。「勝手にしやがれ」の次の作品なので、シンプルでスタイリッシュなのかしらと期待したけど、昔の東大の学生運動家が作った作品みたいな感じだった。(三島由紀夫に一蹴されるかんじの)社会派といっても地を這うように事実をかき集める人じゃないから、ゴダールって。美少女がスパイとか、怪盗ルビィみたいじゃない?

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