1940年作品。
こういう映画を見ると、アメリカってすごい国だなと思う。
自由を追求するものすごい底力のある国だな。と。
1940年に、いくら自国に影響が及んでいないといっても、これほどの風刺映画を作って大々的に公開できたんだ。
映画全体に、強い反戦思想と、人間性を損ねるあらゆる文明の進歩に対する激しい反発と批判があって、コミカルな動きはそれをやわらかく伝えるための手段としてうまく働いている、と思います。
映画としては、いくらコメディといってもストーリーとか結末とかに一貫性はなくて、最後の演説までもっていくためのつながりでしかないのかもしれないけど、その演説には圧倒されます。
チャップリンという人の芸達者さと、強い人間愛がよくわかりました。