“ぜったい後悔させない大娯楽作品” 007シリーズの面目躍如。
007シリーズは100%ハリウッド映画じゃなくて、イギリスとアメリカの共同制作で、イギリスの魅力的な俳優さんがたくさん出ているし、ヨーロッパ色がそこここに感じられるところが、くすぐられます。
テートブリテンらしき美術館(ほんとはトラファルガー広場には面してない)でターナーの絵を見てたり。わざわざアストン・マーチンに乗り換えてスコットランドに向かったり。
そして「それでも恋するバルセロナ」でセクシーな画家を演じたハビエル・バルデム!オールヨーロッパ・キャストでお送りしてくれる感じですね。
上海での場面は、もう何も知らないヨーロッパ人が想像するアジアではなく、アジア人から見てもクールでゴージャスな架空の街です。これをグローバル化っていうんでしょうか。
ダニエル・クレイグはアスリートらしく、動きがタイトでカッコいい。むかしの007は、スパイという謎でちょっと憧れる仕事を描いた空想映画だったけど、今の007は現実の敵と戦うリアルで強い男…といってもアクションは「ダイハード」同様ありえないけど。
上海の夜景も、スコットランドの原野も、とても美しく撮れていました。こういうの、Blue-rayじゃなくてやっぱりお正月に映画館で見るべきだな。