ジャケ買い、じゃなくて、レンタルショップでタイトルとパッケージを見てつい借りてしまいました。
監督も出演者も、知らない人多いなーと思ったんだけど、クリックしてみたら「天使のはらわた 赤い教室」の監督でした。
なんか音楽がロックで挑戦的。なんかカッコいいぞ。
不連続に人が次々と殺されて行きますが、登場人物が多すぎてとっても複雑。私はこれはDVDでなんども巻き戻しながらでないと理解できない作品…。
ストーリーは、原作が坂口安吾の本格ミステリーなので、みごたえはありますが、謎解きとしては、びみょうに物足りないものもありました。
登場人物が多いので140分の長尺も仕方がないのですが、期待が高まって高まったところにくる「さて犯人は!?そしてその動機と手口とは??」が、ほんのすこし物足りなかったです。
でも、独特の美学を感じさせる画面づくりや文学的な語り口がなんとも魅力的で、これは「名作ではないかもしれないけど、人に勧めてみたい作品」だなと思いました。
クレジットには殿山泰司がかなり上のほうに出てますが、1場面にしか出てきません。その頃なにか病気だったとか、理由があるのかしら。