そうか、そうだな。
南米大陸は、ポルトガル語とスペイン語でおおむねコミュニケーションが取れる、ひとつの大きな文化圏なんだ。
と、若き日のチェゲバラの言葉をきいて思い至りました。全然ひとつにまとまらないのは、そのほうが都合がいい大国の思惑が影響してるのでしょうか。関係ないかな。
ラストの生アルベルト・グラナードのまなざしが絶妙なショットで、そこからエンディングの白黒写真が流れてきたときに何もかも通じたような気になってしまうのですが、本当のところは、いまひとつ旅の目的や、彼がそこで何に出会ったかというのが希薄でした。なまなましくない。故郷を追われた先住民のことも、ハンセン氏病の患者のことも。ちょっときれいな絵を描きすぎてないかな?と思いました。