もっとシリアスというかスクエアな映画なのかと予想してたけど、すごくクールな映画だった。
息もつかせない139分間。
これは評価されて当然だ。
1999年には、私はシアトルのスタバで嬉しそうにラテを飲んで、北欧家具の店に行ってうっとりしたりしてました。平和大使にでもなったような気持ちで、口喧嘩もせずにみんなと仲良くしていました。
そういう人たちの、奥底に隠れてる何かにピキピキと来たんだろうな。この映画は。
明日死ぬなら今日何をするか?自分に何をさせてやらなければいけないか?
というテーマに、余命わずかな病気とかにかこつけたりせずに、真っ向からぶつかっていった映画、かと思ったら終盤で大どんでん返しが。
(これ必要?スリリングではあるけど、こういうサイコな感じではない終わり方もありえたのでは。)
それにしても、ブラッドピットの大きな悪ガキっぷり。堂に入ったふてぶてしさが素敵です。
エドワードノートンのほうがふてぶてしい役なのかと思ったら、スマートなサラリーマン、でもなく、すばらしく深く狂ったヤバいサラリーマンでした。
ヘレナボナムカーターは、あまりにも予想通りな役ではあります。
たっぷり楽しめました。映画ってやっぱりこうだよね。