映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アラン・パーカー監督「ダウンタウン物語」1604本目

1976年の作品。
子供たちが演じることもあり、作られた時代がわかりにくい映画なのですが、音楽が・・・「ベンジー」を思い出してしまった。私のイメージする一番いい時代のアメリカ。穏やかで優しい音楽で、いきなりしっとりとしてしまいます。私の大好きな「ベイズン・ストリート・ブルース」に似たメロディ。

映像の方は、「小さな恋のメロディ」で子供たちを使うのに味をしめたとしか思えない(笑)。のびのびとしてて生意気で、実に可愛いんです。
ジョディ・フォスターがこの映画でもすでに成熟した色気を撒き散らしています。「タクシー・ドライバー」の娼婦役より前だけど、なんかすごいものを見た、感じ。もっと前の「アリスの恋」で、男の子っぽい少女を演じた時、すでに只者ならぬ魅力を発散してましたからねー。
バグジーの惚れたブラウジーもチャーミングです。子供の演技って素直で素敵です。

ショーに出るようなファッションモデルは、肌がキレイじゃないといけないから、10代のかなり若い子たちがやってると聞きます。この映画の女の子たちはメイクが濃いので、立派にファッション雑誌のグラビア行けそう。

クリーム銃で人が死ぬという仕組みに理屈が通ってないけど(笑)、パロディとしての出来はかなり高いし、子供達もノリノリで面白かった。

ダウンタウン物語 HDマスター版 [DVD]

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