冒頭から出てくる施設には老人とダウン症の若者が一緒に暮らしてる。いろんな年齢、いろんな状態の人が触れ合う機会があるのはいいけど、ダウン症の若者はザックだけなのかな?
シャイア・ラブーフはいつからこんな肉体派になったんだろう?ちょっと前までティモシー・シャラメみたいに細くて繊細な感じだったのに。しかもかなり荒んだワルです。実際の彼は父親から虐待されていた経験をのちに映画化しているんだけど、親から受けたものが祝福だったか呪いだったかで、その後数十年の人生が左右される。抜け出すのに必要なエネルギーは半端なものじゃない。彼の頑張りに敬意を表したいと思います。
この映画より前に「チョコレートドーナツ」を見た人はみんなあの映画を思い出すだろうな。「ソルトウォーター・レッドネック」も「ピーナッツバター・ファルコン」も、すごく普通の、エリートじゃないアメリカっぽい。「リング上では頭に浮かんだ一番汚い言葉を言え」って指導、それにこたえてザックが「誕生日パーティーに呼んでやらない!」ってのが、笑ってしまった。
結局リング上の相手や、彼の下敷きになったであろう追手たちの病状はどうだったのか、タイラーは負傷したけど逃げきれそうなのか、など、不安要素はたくさんあるけど、人生は短いので冒険したほうが良いのです。こんなご近所の冒険なんて、やろうと思えば1週間休みを取って行って来られるもんね…。私もちょっくら山にでも出かけてみるかな…。