映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ライアン・ジョンソン監督「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」3618本目<KINENOTE未掲載>

これ公開されたら見に行こうと思ってたけど、映画館では上映されなかったのね。他で見られない作品がだいぶ溜まってきたので、とうとうNetflix加入しちゃいましたよ。(見たいの全部見たらすぐ解約するかも)

そういえば、前作もすごく楽しかったけどトリックの妙を楽しむ映画ではなかった。今回も、冒頭から謎のからくり箱が送られてきて、なんとなく「っぽい」感じで次々に謎を解くと箱がオープン。バッハの楽曲を唐突にヨー・ヨー・マ本人が解明(必要?)。派手なビッチのチャーミングな笑顔に見覚えがあると思ったらペニー・レインでしたね。生き生きとしたキャストの中で、カサンドラを演じたジャネール・デモイの知的で確固としたたたずまいが美しい。

しかしストーリーは、前作もムリムリではあったけど、今作はそれに輪をかけて後付け感、こじつけ感が強くなりましたなぁ・・・「コンフィデンスマン」かと思うよ・・・。楽しいんだけどね。せっかくのダニエル・クレイグにもう少し名探偵の実力を発揮させてあげて欲しいような。

でも第3作を諦めずに期待して待ちたいと思います!