映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

原田眞人 監督「魍魎の匣」3748本目

U-NEXTに追加されていたので見てみました。勇気を出して、がんばって原作を読んだのは7年前。おどろおどろしく、独特の世界観が徹底していて、かなりはまって読んだ記憶があります。

この映画はロケ地が美しい。上海なんですって?みごとなロケ地です。昭和初期の東京よりもムードがあるんじゃないか?この映像を見ているだけで、見て良かったと思えます。こんなに昔の木造建築が残ってるなんてすごいなぁ。今もこのままあるんだろうか。

しかし阿部寛が・・・今ならもれなく「VIVANT」に見えてくるし、昔なら「TRICK」に見えただろう・・・なぜなら彼はいつも阿部寛だから。(決して悪い意味ではない)

ストーリーはざっくり覚えているので、猟奇的な部分は想像よりひどくはなくて、むしろ、美しい映像にしたなぁという印象です。原作があの雰囲気なので、あっさり作ったなというくらい。なぜこの犯罪を行ったか?とかどうやって?という部分は、一般常識でりかいできなくても、その世界の人のことだと思ってずぶずぶに浸ったほうが楽しめると思います。。。

もっと妖しくすることもできたと思うのですが、この作品は一般受けするには特殊すぎて、マニアの高評価を期待するにはふつうのミステリーっぽいので、全体的な評点は低めなのかもしれません。私はきらいじゃないですけどね・・・。

魍魎の匣

魍魎の匣

  • 堤真一
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