映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マノエル・デ・オリヴェイラ監督「アブラハム渓谷」450本目

今日は午前中に「さよなら渓谷」、午後に「アブラハム渓谷」を見ました。すみません…

主人公エマを演じる、14歳のときの女優さんと大人になってからの女優さんが、似てないしタイプも違いすぎます。
大人のエマのほうは、感情がほとんど見えてこない人で、なんとなくシルビア・クリステルに似てて“男なら誰でも惹かれてしまう女”らしいのかなとは思うけど。

あと、ナレーションによる説明が終始多すぎて、英語でもない外国語映画だと目を離すこともできず、ずーーっと字幕を読み続けなければならないので、3時間はちょっときつかった。

珍しいものが見られた、という意味で嬉しいんだけど、ポルトガルらしさというのがそれほど如実に感じられたわけでもなく、ちょっと寂しかったな。