原題は「Demolition」。解体という意味だそうです。妻を亡くした夫が壊れていくってことか、彼が周囲のいろんなものを破壊していくってことか。詩のようにロマンチックな邦題も、悪くないです。
「雨の日は会えない、晴れの日は思い出す」というのは、車に妻が残したメモだったのね。
「永い言い訳」と同じテーマなのかな。喪失の「ショック」によって人がどう変化するか。情緒を丁寧に、みょうに機械的に描くということに興味をひかれます。
ジェイク・ギレンホールっていつも、熱いけど何考えてるかわからないヤバそうな男で、ナオミ・ワッツはいつも普通だけど訳ありの女で、そういう不思議な人たちなのでこういうおとぎ話も成り立ちます。いくら激しく破壊しても、日本的な情緒のある作品だ、と思う。二人とも、相変わらずいい作品選んでるな。
いつか行ってみたいコニーアイランドのメリーゴーランド。
エンドロールに流れる昔っぽい曲もいい。(生きてたらルー・リードが書きそうな)
ピストル少年の今後が楽しみ。生きててよかった。
ジャン=マルク・ヴァレ監督の作品は、「1600キロ」「ダラス・バイヤーズ・クラブ」「カフェ・ド・フロール」もみてるけど、これが一番私には合ってると思う。
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