映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2021-01-19から1日間の記事一覧

リューベン・オストルンド 監督「フレンチアルプスで起きたこと」2823本目

恒例の原題トークいきます。「FORCE MAJEURE」は英語の契約書にいつも出てくる「不可抗力」のことですね。(←もと法務部)こんなタイトルの映画、シリアスな殺人・法廷ものかと思っちゃったじゃないですか。 この映画は公開当時、予告編を何度か見て怖そうだ…

スチュアート・センダー監督「リマスター マイアミ・ショウバンド」2822本目(KINENOTE未掲載)

知らなかった、こんなバンドがあったなんて。アイルランドの北と南の両方のメンバーで構成された平和のバンドだったのに。かなりショックです。小さなダブリンの町に住む、こんなに明るい人気ポップ・バンドのメンバーを虐殺するなんて。それは、どんなテロ…

ブライアン・オークス監督「リマスター ロバート・ジョンソン」2821本目(KINENOTE未掲載)

ブルースに興味のある人なら誰でも、この伝説のミュージシャンのことは気になるはず。「クロスロードで悪魔に魂を売って才能を得た6本指の天才ギタリスト」。 男たちは酒場に入り浸って、教会には女しか来ないので、牧師が「ブルースは悪魔の音楽だ」という…

エドワード・ノートン監督「マザーレス・ブルックリン」2820本目

エドワード・ノートンが自分で脚本を書き監督し、主演も務めた作品。”チック症”の演技がすごく自然で、さすが演技派。めちゃくちゃ記憶力も推理力も行動力もあるのに、突然、連想した言葉を叫ぶ癖を止められないので、オールマイティの探偵にはなれない。本…