原題の直訳=会の名前は「ガーンジー島 文学と芋皮パイクラブ」か。
面白かったし、いい映画だった。
英国のはしっこの小さな島の「読書会」というだけで、思索深くユニークで地域に根差した、何かすごく珍しくて面白いことが始まる予感がしますよね。
推理小説ではないので視聴者に謎解きが求められるわけでも、トリックが凝ってるわけでもないけど、拒絶されながらも深入りしていく主人公の気持ちに完全に入り込んでしまいます。島の魅力的な人々、悲しくショッキングな戦争の歴史、凛とした美しい女性の思い出、そしてロンドンの虚飾とその地の誠実さの間で揺れ動くヒロイン。
謎解きと、都会vs島の人間関係のほかに、恋愛というファクターを入れたりしない監督もいる。「オレンジと太陽」のジム・ローチとかね。この映画はヒロインを純真で可愛いリリー・ジェームズにした時点で、ニューウェル監督の恋愛ファクターを入れ込むという判断が明確になってる。
それにしてもガーンジー島に惹かれます。行きたくてたまらなくなりますね。この映画は2018年なので、きっともう「ここであの場面を撮影しました」みたいな看板があちこちに立ってることでしょう。それでも行きたいな・・・。