映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ハワード・ジーフ監督「プライベート・ベンジャミン」3194本目

この映画も今、見る人いないだろうな…

その後のメグ・ライアンやキャメロン・ディアス、リース・ウィザースプーンとかに続くラブコメの女王として、ゴールディ・ホーンの名前は知ってたけど、若い頃の映画を見たことがなかったので、ずっと見ようと思ってたんですよ。私が見たいものをどんどん「見放題」で出してくれるU-NEXTが好き…。

「プライベート・ベンジャミン」のプライベートは「プライベート・ライアン」と同様、一~二等兵という肩書なんですね。

ゴールディ・ホーンって顔が小さくて目が大きくてちょい離れ気味…浜崎あゆみとか安達祐実みたいな顔立ちだなぁ。結婚相手の男のパーマの強さ、ほとんどパンチパーマのようです。そして、思い余って赴く軍隊のリクルートオフィスの男は、どこかで見たことがあるような気がすると思ったら、あの渋いハリー・ディーン・スタントンじゃないですか!こんなラブコメに出てたんだ。(出番は1回だけですが、なかなかしたたかな印象)

作られた年代は、ベトナム戦争も朝鮮戦争も終わり、湾岸戦争等々が始まる前の1980年という、比較的軍隊がのんびりしていたと思われる時代。そうでもないと、こんな生ぬるい軍隊映画作れないよな…。まるで「スチュワーデス物語」のようです。

ゴールディ・ホーンは2000年以降はほとんど映画に出てないようだけど、「あの頃ペニー・レインと」の素敵なケイト・ハドソンは娘なんだよなぁ。

すごく単純に楽しめました。割といい出来の、80年代の連続ドラマみたいな感じで…。結末にふれますが、条件のいい結婚を振り切って軍隊に戻る彼女は、「アナ雪」を先取りしていたかも…?な~んてね。