1939年に作られた映画。
舞台はパリ、登場するのはロシアからの使節とフランス人という設定だけどアメリカで作られた英語の映画です。34歳のグレタ・ガルボ。表情が硬いけど、ロシアの高官っていう設定なのでそれがまた可愛い。
(社会主義バリバリなんだけど、ソビエトじゃなくてロシアでいいのね?)
ロシア人っていうより北欧の人ってイメージだな、こういう「ニコリともしない人たち」って。(例:アキ・カウリスマキの映画)でも徐々に心を開いて、実に可憐に笑うようになる。これってすごく効果的だなぁ。能面のようなクール・ビューティが可愛く破顔すると、それだけで恋に落ちそうになります。
あれ、私は今までずっと「ガルボ派じゃなくてディートリッヒ派」で通してきたはずなのに?
なんてことだ、この映画一本でガルボに惚れたか?(ってこの言葉、戦後かよ!)
ストーリーは、帝政ロシア崩壊を批判というよりモチーフにして茶化した愉快なラブコメでした。しんみりしたり政治のことを考えたりしなくてもいい。この映画はやっぱり、グレタ・ガルボのクール・ビューティ(ときに可愛い)を堪能するための映画だと思うなぁ。
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