見る前から「トーベ」「リンドグレーン」を思い出しますね。彼女たち二人と違ってビアトリクス・ポターは19世紀生まれで、英国のかなり高い階級の生まれということもあって、今見ると異常なほど格式ばった家庭で育ったようです。彼女の本を出版してくれた人とひそかに婚約したのは史実のようだけど、彼女の親友になった彼の妹はフィクションみたいですね。彼女の哀しみは孤独ではなかった、という、見やすくやさしい修正が加えられている作品なんだな。
その妹を演じてるのはエミリー・ワトソン。彼女でもビアトリクスを演じられそうだけど、ゼルウィガーのほうが感情表現が柔らかくて共感しやすい気がする。この二人が思いっきり上流気取りの英語をしゃべるのが、英国好きの私としては気持ちいいです。
ユアン・マグレガーがレニー・ゼルウィガーに求婚しても、(ブリジット・ジョーンズの新しい彼氏)とは感じないところが、この英国俳優たちの変幻自在な演技力だな、とあらためて思うのでした。
(ミートパイが衝撃すぎて見てなかったピーター・ラビットのアニメ映画も見てみるか)