救いとオチがないダルデンヌ兄弟の監督作品のなかでも、これまた救いのない映画でしたね・・・。(←これネタバレでしょうか?)
感想を書こうにも、言葉がない。こんな現実が実際に存在する。日本にはこれほど確立したマリファナの流通がないと思うので、同じことは起こってないと思うけど、違う形で恐ろしく悲惨なことは毎日起こり続けてる。
日本に逃げてきてずっと難民申請をして、30年も住み続けていた人が、あきらめて祖国に帰ったあと、すぐに亡くなったらしい。どういう状況だったんだろう。なぜ日本はその人を受け入れようとしなかったのか。
「トー横キッズ」ってなんとなくポップな呼び方だけど、彼女たちも誰からも守られずに身をさらし続けてる。彼女たちがそこに至ったのには背景がある。
・・・気になる団体に片っ端から顔を出して、ボランティアをやったりしてるけど、私ごときに社会を変えられるわけもなく、ただ無力感を毎日かみしめてるだけなんだよな。
せめて、自分から半径10メートルの中にいる人たちを、いつも大切にしよう。足りないものを分け合って、誰も一人にしないように。