面白かった。
突然の大停電、と同時にあらゆる電子機器が動かなくなる、という事態そのものに関する説明は何もないまま、巻き込まれた平凡な家庭の生き残りをかけた踏ん張りを映画にしました。
もう全然本当っぽくはないの。
社会全体で見るとどう人が流れるか、なんていう視点は完全に置いといて(つまり、都会から田舎へ流れた人は他にも大勢いただろうけど、この家族が出会うのはあちこちの地元に住み続ける人だけ、とか)、とにかく一家四人が、困る。困りながら、ジタバタしながら、なんとかしようとする。それがとても面白い。
<以下ネタバレ>
2年以上たって、電気があった生活を忘れかけた頃に突然の復旧。ニュースでは原因がわからないという話だけが流れて、家族はまた元の生活に慣れていく、ただ、お母さんが鯖を上手に下ろせるようになっただけ。
映画は偏ったノスタルジーを催させるような作品ではなかったけど、なんとなく、何もない生活がちょっとだけ羨ましい気がしました。
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