2007年、アメリカ作品。
もう5年もたつのか。
その頃シアトルあたりではWindows Vistaが発売され、いろいろあったけど先に進めたよ、というような空気があったかもしれません。
マイケル・ムーアという監督を称賛する声聞いてたし、大企業の社員は仕事なんかどうでも、とにかく医療保険のために会社にしがみついているという話も聞いてたけど、ちょっと過激派というイメージがありました。
私はイギリスのだけど製薬会社にいたことがあって、薬価改定とか医師へのリベートとか、不思議でおかしなことがまかり通っているという問題意識は強く持ってたので、この映画ができたことがいいことだと思ってたけど・・・これほどアメリカの医療行政がひどい状態になっていたとは。とにかく一度この映画は見てみた方がいいですね。
日本では自国を「欧米」と比べることが多いけど、保険制度に関しては明らかにアメリカよりましです。老後を海外で過ごすとしたらどこがいい?ってひまなときに考えてみたりするんだけど、この映画を見て、カナダがランク急上昇中です。
重くならないドキュメンタリーとして良い出来ですが、ただ、見やすすぎるのがちょっと気になる。ある程度は、マイケル・ムーア自身の演出や構成が入っているということを意識して見た方がいいです。以上。