映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロバート・ロッセン監督「ハスラー」587本目

ポールニューマンはいい男だけど、それほどぐっとこなかった。
一番素敵だと思ったのは、流れ者のハスラーと、名前も素性も怪しい、夜明け前の駅のカフェの女との出会い。
ゾクゾクしますね〜。こういう恋愛がしてみたい、いや、してみたかった。
この二人、なんか清潔ですれた感じがしませんね。

あまり感動しなかったのは、いまのハリウッド映画の緊迫感あふれる演出に慣れすぎて、ビリヤードの場面が楽しめなかったからかも。
でも、それにしても、最後の決めのショットを外したところを、役者さんの顔のアップだけ、ってのはやっぱり物足りない気がします。