映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アン・リー監督「いつか晴れた日に」2179本目

1995年のアメリカ映画。こういう、とてつもなく伝統的なイギリス文化を描く映画ってのは外国人が作ってたりするもんなんですよね。出演者もみんなイギリス英語だし、いまの感覚では盛り過ぎの不思議な頭や服装も、きっと当時の流行なんだな、という意味で、ますます英国的。

エマ・トンプソンケイト・ウィンスレット姉妹にヒュー・グラント、あっこの人やっぱりスネイプ先生、アラン・リックマン。ワイルドでイケてるグレッグ・ワイズは他の映画ではあまり見てないけど、この後エマ・トンプソンのダンナになったらしい。

内容はさすがのジェーン・オースティン、女たちの複雑でどろっとした感性のいとなみを、神のような視点で描いていきます。原作は読んでないんだけど、脚色したエマ・トンプソンの力量も並ならぬものがあると感じさせます。全体的に、キャスティングにしろ、構成にしろ美術にしろ照明にしろ、とってもよくできた映画でした。

いつか晴れた日に (字幕版)

いつか晴れた日に (字幕版)