映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「バルカン超特急」106

1938年作品。

http://0eiga.com/ いま、Ustreamで金曜〜土曜の夜中の0時から、著作権切れの名画を流すという「午前0時の映画祭」というのをやってます。なかなか夜更かしできず寝てしまって、今日初めて最後まで見ました。

スリルとサスペンスで、興奮気味に最後まで夢中になって見てしまいました。ヒッチコック39歳のときの作品ですね。技術が荒削りで、全体的に後の作品と比べて目立ったところがないのですが、登場人物がみな生きていて、すごい作品、すごい監督です。天才の息吹を感じられて、見て良かった!です。

原題は「The Lady Vanishes」消えた老婦人、って感じですが、邦題がとても良いですね。主人公の二人も、かなり大胆不敵な性格が前半でしっかり描かれていて、最初は引いてしまうくらいなんだけど、だんだん引き込まれて好ましく感じられてきます。

レンタル並みの価格でDVDが買えちゃうので、ぜひ見てみてください。

※英語OKな方は、このサイトで無料で見ることもできますよ。
http://archive.org/details/lady_vanishes