映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2013-09-28から1日間の記事一覧

ポン・ジュノ監督「TOKYO!」532本目

3作の中では、一番日本が身近であろうと思われる監督です。 日本=ゴジラとか、日本=狭いアパートというだけでなく、宅配ピザを食べながら引きこもっている人が地震に遭遇する、ということまで想像を巡らすことができる。宅配の寿司といえば普通は寿司桶に…

ミシェル・ゴンドリー監督「TOKYO!」532本目

オムニバスなので、3作で1枚。この監督は、かなりヒューマンな監督なんだな。東京の狭いアパートで若い子たちはお金もなく、こういう暮らしをしていて、がんばっていても心に隙間がスッカスカに空いた子がいる。たくさんいるというより、特定の一人の女の…

レオス・カラックス監督「TOKYO!」532本目

レオス・カラックス監督が、日本の好き者たちに乞われて作ってしまったゴジラ映画。 ホーリー・モーターズで強烈な印象を残したメルドが、2008年にもう登場していたとは。しかも、銀座に!! 日本のイヤな感じなところを、フランス発の怪獣に踏みつぶさせて…

園子温監督「地獄でなぜ悪い」531本目

最近まじめな作品が続いてたので、おバカ映画を作ってくれて嬉しい! 二枚目だったはずの長谷川博己と、素より多分弱っちい星野源の“顔芸”が最高。 二階堂ふみは、大物感がありますねー。 國村隼は貫禄と包容力たっぷり。「燃えよドラゴン」の黄色ジャージを…

内田けんじ監督「運命じゃない人」530本目

映画っていう一区切りの時間の楽しみを、監督の考えでどこまで広げていけるか、がんばって実験してるかんじ。 かつ、その実験はとても人がいい。イジワルじゃない。「うっかり」や「ついつい」を許容してくれる。 伏線いっぱい張ってあるけど、丸見え。いか…