映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

パン・ナリン 監督「エンドロールのつづき」3945本目

インド版「ニュー・シネマ・パラダイス」かな。この国の階級制度はいまも根強く生活に影響していると聞いてたけど、高い階層にいても経済的に失敗して厳しい生活に耐える人もいるわけですね。なんともいえず、苦しい気持ちになります。救いは主人公の少年の明るさ。貧しさにめげず、映画に光を見つけまっすぐにそちらへ向かいます。いつも怒っていた父も最後には理解してくれて、少年は映画の勉強をするために町へ向かいます。

この出会いは幸せだなぁ。少年は貧しい環境にいたけど、映画を作る才能が、アイデアが、あった。…でも、このあと少年はどんな勉強をして、どんな苦労や失敗をして、映画監督になったんだろう。そこも気になる、と思ってこの監督のフィルモグラフィーを見たら、これ以外に2本。いずれもカテゴリーは「エロス」だ。日本の日活みたいに、新人監督の登竜門で、そこで認められた、みたいなエピソードもあるのかな。そっちのほうがものすごく見てみたい気がする…。