映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョージ・クルーニー監督「コンフェッション」2713本目

原題「Confessions of a Dangerous Mind」はチャーリー・カウフマン脚本、ミシェル・ゴンドリー監督の「エターナル・サンシャイン(原題Eternal Sunshine of the Spotless Mind」に似てる、両方出典があるのに不思議。後者のほうが2年後の作品です。もうね、脚本がこの人だと、監督が誰であっても全部カウフマン節に染まりますよね。私はこの人の作品をずっと追っかけています。(※Netflixの「もう終わりにしよう。」についても長々と感想を書いたので、もしよろしければご覧いただければ幸いです https://movies.enokidakeiko.com/entry/2020/10/25/221528

この作品の監督はジョージ・クルーニー。キャストは彼自身以外に、その後めっちゃ頭角を現したサム・ロックウェルやドリュー・バリモア、さらにジュリア・ロバーツにルドガー・ハウアーと素敵です。しかも実話か!(というか実際にテレビプロデューサーが自伝として書いたフィクション)

この主人公は日本でいう「新婚さんいらっしゃい」と「プロポーズ大作戦(の中の「フィーリングカップル5対5」)のプロデューサーなんだな。番組のフォーマット販売なんてものがまだ存在しない、パクリまくりの時代…。

「デート番組」の出演者としてブラピとマット・デイモンが出てた。ジョージ・クルーニーの人脈かなぁ。 

作品としても面白かった。お下劣番組プロデューサーの”脳内CIA殺し屋”という脈絡の感じられない妄想も、カウフマン脚本だと思えばすんなり流れます。この映画はサム・ロックウェルの調子良さが光ってるほか、キャスティングの妙のおかげで当たりだと思います。なんか癖になるな。もっと見たいな、カウフマン作品。

コンフェッション [DVD]

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  • 発売日: 2004/02/27
  • メディア: DVD