映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウェス・クレイヴン監督「サランドラ」3181本目

「サランドラ」ってタイトルはまったくの日本オリジナルなんですね。サスペリアの仲間みたいで、ポスタービジュアルと合わせるとなんとなく怖そうで良いです。しかし自由だな…

「エルム街」と「スクリーム」のウェス・クレイヴン監督。最初からなんとなくB級っぽいのは、画質の粗さとか、俳優たちの普通っぽさか。で、この作品、怖かったかというと怖くはなかったけど、アメリカって広くて、立ち往生したら死ぬような砂漠のハイウェイもたくさんありそうだし、無理やり我を通す元軍人のお父さんとかもいそうだし、もしかしたら穴で暮らしてる猟奇的な家族もいるかもしれない、という本当っぽさは感じました。でも、猟奇的な家族はやっぱり「悪魔のいけにえ」が怖かったよなぁ…。

と言ってもこの映画は、この設定にしては飽きさせず、見る人に驚きとスリルをいいタイミングで見せ続けていて、「スクリーム」でも感じた構成のうまさは感じました。