1960年のイタリア映画。
いかん、この映画も前に見たことがある。
超グラマーなブロンド美女が、遺跡のようなところでダンスをする場面。つけひげをつけて道化師のようになった男の笑顔。どうも記憶がある。
親友の落ち着いた生活と、その悲劇的な終わり。夫と子どもたちのいない街に、何も知らずに帰ってくる妻の笑顔。一緒に夜遊びした父親の具合が悪くなるところ。部屋の真ん中に座っていると、別の場所から声が響いてくる部屋も。
アヌーク・エーメがクールで素敵。マルチェロ・マストロヤンニは美形だけど、なぜかそれほど印象が強くない。ニコの変な笑い方も覚えてる。
しかし「退廃のむなしさを描いた」なんて言われるとガッカリする。そんな映画見てもしょうがない。説教したいなら、むなしいもののつまらなさを描いたりしないで、監督が「こうあるべき」というものを見せて感動させてくれるほうがうれしい。
一生は一度だけなんだから、乱痴気騒ぎをしたい人はすればいい。とことんやりぬけば、それも美しいよ。