1989年か。26年も前の作品です。
バイオレンス映画は苦手なほうなので、ずっと敬遠してたけど、名作と呼ばれる戦争映画をひとしきり見たのでもう怖くありません。
今見ると、北野武らしい優しいロマンチックな音楽がずっと流れてて(心地いい)、乱暴な男の純情みたいなものが全編を貫いていて、見ていて気持ちがささくれだつというよりじわっと人間らしさを感じる映画ですね。
決して表に出さない男の激情、というか熱愛?のようなものがテーマなのでしょうか。
間の取り方が、不器用かつ絶妙。彼は大御所と呼ばれるようになっても、そういうところは変わってなくて、そこがいいと思う。
あと、奥山和由らしい映画だなぁという気がするのは、「RAMPO」とか「いつかギラギラする日」とか、昔見て好きだった映画の昭和っぽさ(ロマンチックで濃い感じというか)を思い出すからかなぁ?そういう連想は遠すぎるかもしれないけど。
みんなびっくりするくらい若いですね。たけしも白竜も、川上麻衣子も(カワイイ)佐野史郎も、遠藤憲一も寺島進も。平泉成… …はそんなに若く見えない…