ガルシア・マルケス原作ということで探して見つけた作品。KINENOTEで一人も感想を書いていないどころか、見た人もいないなんて!日本未公開作品とはいえ、宣伝とかしなかったんだろうか。
これはノーベル賞作家の遺作だそうで、90歳のコラムニストが誕生日の記念に処女を買ったら惚れてしまったというロマンチックなお話です。このおじいさんは大変な好色人生を送ってきたようで、これってガルシア・マルケスの「ヰタ・セクスアリス」なのかな?お話自体は他愛ないけど優しくデリケートで、昔愛した娼婦も、娼館の女将(ジェラルディン・チャップリンです。いたずらっぽくて素敵なおばあちゃん)のことも、彼は心から愛してる。
(洗濯してるときに後ろから突然犯しといて、愛してるもないだろ、とも思うけど。「セニョール、そこは入口ではなく出口です!」)
愛しの彼女に再会できた映画の終わりに、コラムニスト翁は日本の高度成長期の青春映画のように叫びます。原作もこんな終わり方なのかな。
しみじみと優しいテンポで老成した恋愛を描く佳作でした。私以外の人にも見てほしいです!