U-NEXTがTVで見られなくなっていて、アマプラばかり見てます。
ボブディランと、TLC(懐かしい!)のドキュメンタリーを見たあと、これを見つけたので早速見てみました。
おなじみ、新宿タイガー!上京以来、新宿を中心として暮らしてきた私にとって彼は歩く新宿名物で、彼をフィーチャーしたタワレコの冊子もよく覚えてます。語呂とか存在感としては”横浜メリー”に近いけど存在感がかなり違うのは、職業や性別が違うからでしょうね。むしろ、吉祥寺で梅津かずお氏を見かけるといいことがある、というのと似た存在感です。
微妙に町の感じが違うと思ったら、2019年の作品なんですね。コロナ直前の、にぎやかで、今ほど整理されてない東京。もう6年も前だ。
こんなにカラフルでキッチュなものを体中にまとってるのは心根の明るい人だろうと思ったら、ほんとに明るい、よく笑いよくしゃべる人ですね。この当時はまだ新聞配達員だったけど、Wikipediaによると2020年に引退して、今は集金業務をやっているらしいです。
こんなに映画好きで、映画界に顔が広いとは全然知らなかった。私があんまり映画館行かないほうだったからなぁ。あと、ゴールデン街には数回しか行ったことがないし。
「どん底」「ぼるが」「DUG」とか、今もある店をのぞくと、長い時間をかけて熟成させてきた”新宿らしさ”がある。そのなかにタイガーさんもいる。日本中の田舎から就職や進学で出てきた若い人たちがごちゃごちゃと集まる町。
夜のタイガーさんは女優の店を回る、女好きだけどスケベじゃないおじさんでした。ゴールデン街は高級な町ではないと思うけど、しょっちゅう飲み歩くにはそれなりにお金もかかるだろう。お友達が、彼はもともと裕福な家の出だと話してたのを見て、納得する部分もあります。
タイガーさんに見とれる子どもを叱るお母さんは、タイガーさんじゃなくてたとえば派手で可愛いドレスのアイドルでも叱るのかな。でも「くまモン」だったら叱らないかもしれない。誰の中にもあるそういう物差しは、存在自体は普遍だけど、どのくらい細かくて、どのくらい長いのか、その目盛りのありようがその人なんだろうな。タイガーさんは自分の物差しを試される存在ではあります。見てよかった。
