2015-01-01から1年間の記事一覧
草刈民代の演技にとてもリアリティがありました。 ただ、彼女自身の戸惑いが強すぎて、人の命を何十年も預かってきた医師という職業の人には見えにくい。 感情がゆらぎすぎて、医師としての判断の前に気持ちで操作を行ったと思われてもしょうがない。 その人…
1936年作品。嬉しくなるくらい昔ですね。しかしセリフが聞き取りづらい。字幕が欲しい〜。映画は、意外なくらいリズミカルなポップスで始まります。 でもその場面は倒産した店の備品の競売。 姉妹のうち姉は「梅吉」、妹は「おもちゃ」という源氏名。(おも…
三部作の2つめ。 「パラダイス:愛」は、ヨーロッパの難解な監督の映画では”なく”、言葉がなく画面を見ているだけでも多分ほとんど通じる、わかりやすい作品だと思いました。「神」のほうが背景がちょっとややこしいし、見ればわかるというほど単純ではない…
デヴィッド・ボウイって人は、スター?天才?変わり者?神がかり? 若い頃は、ユニークできらびやかな人だと思ってたけど、彼が年齢を重ねるにつれて、凄みを増してきてると思う。どんどん透き通ってキレイになっていった。若い頃のほうが細くて弱々しかった…
1993年作品だって。20年以上昔だなんて、嘘でしょう? つい最近のように思えます。 公開当時はまだ、ユダヤとかナチとか第二次大戦という言葉さえ怖くて、戦争映画は一切見られなかった。最近やっと見られるようになって、やっとここまでたどり着きました…
1987年作品。28年も前か。 ロビン・ウィリアムズの相棒のような男をつい最近見たと思ったら、「パニック・ルーム」の人のいい泥棒の彼、フォレスト・ウィテカーだ。あっちはテレビ、こっちはたまたま届いたDVDなのに、こんな風に同じ俳優の作品を続けてみる…
パニックルームってタイトルはあんまり面白そうじゃないし、予告編を見てもそれほど見たいと思わなかったけど、「ゴーン・ガール」「ドラゴンタトゥーの女」「ソーシャルネットワーク」とデヴィッド・フィンチャー作品を見た後なので、さかのぼってこれも見…
2001年というと14年前だけど、1980年くらいの映画みたい。 古き良き感じがするなぁ。 とってもロマンチックな人が作った映画です。 「ビフォア・サンライズ」シリーズよりも魔法チック。 クリスマスに、つきあい始めたばかりのカップルで見てください!
割と面白かったです。 西部劇って一番苦手なジャンルなんだけど、いきなり中国人の女の子が5人買われたのが珍しくて見てみました。音楽がヴァン・ダイク・パークスというのも気になるし。 ロバート・デュバルがどこに出てるんだろうと思ってたら、カークダ…
データベースを見るとアメリカ映画ということになってるけど、どっから見てもBBCのテレビ映画みたいな感じ。みんなイギリス英語だし、女優さんもイギリス美人っぽいし、作りもなにもかもイギリス的。 しかし舞台はフランスで、ドゴール首相の暗殺未遂事件が…
1948年の作品。 冒頭にでかでかと「TECHNICOLOR」と出る時代だけど、とても鮮やかで(リマスターかな?)もっと後の時代の作品のようです。 最初流して見てしまったけど、最期にベニー・グッドマンやらルイ・アームストロングやらのクレジットを見て再び演奏…
1973年作品。やっと見た。ほとんどホラー映画だなあ。 小さい頃に流行った作品で、これを見て驚愕した大人の中には父と母もいました。 うちは核家族だったから、彼らは「ぼけること」の怖さだけをこの映画で知って、戦々恐々としながら年をとっていって、そ…
こわ〜〜〜いよ〜〜! ガクガクブルブル、という感じの映画です。 しかし本物の天才を作り出すためのせめぎあいが終わるのは、本物の天才が現れたときなのでした。 そういう意味で、これが音楽であってもスポーツであっても骨組みは同じ。スポーツじゃなくて…
すごく面白い映画だった。 タイトルから、仁王立ちして激しく号泣するような映画かと思ってたけど、激しくエンターテイメントだった。この監督やっぱりいい。人間をよーく見てぜんぶ受け止めてる。 終わりがチャットモンチーなのもいいな。天才のような稚拙…
難解な映画かと思って構えて見たけど、構成は至ってシンプル。 オーストリアの中年女性グループがケニアに旅行して、若い地元男性とアバンチュールを楽しむんだけど・・・という映画です。「ビーチ・ボーイズ」と「シュガー・ママ」。 男性だけじゃなくて、…
テレビでやった原田知世バージョンがすごく良かったので、映画はなかなか見る気になれませんでした。 宮沢りえは、いいけどカメラの前で裸になれない大人になってしまった気がして、少し物足りないんじゃないかと。実際映画でも、コートの襟をきちきちに詰め…
1985年作品。西部劇のスターが、アメリカの良心そのもののような映画を撮り続ける映画監督になるまでに、どういう変遷をしてきたんだろう?と不思議に思っていたのですが、この映画は(この監督の昔の作品はほとんど見ていないので想像ですが)西部劇のスタ…
若干、期待外れかなぁ。 じわじわと主人公、犯人、あるいは観客を追い詰めていくスリルがあまりなかった。 ラストの対決シーンは見応えがあった。冒頭の長回しはじっと見とれてしまった。けど、構成が・・・・と思うのはやっぱり、ハリウッドで勝手に編集し…
2008年というと、もう7年も前ですね。 ABBAの曲は普通に知ってるけど、ヒットしてた当時「しゃらくせぇ!」とかいってパンクばっかり聞いてた私がこの映画を見ようと思ったのは、先日ABBAのアニエッタのドキュメンタリーを見たから。 改めて聞いてみると、…
日本映画のような台湾映画だ。 テーマもストーリーも構成も出演者も使われている言語も、メインはみんな日本的だ。 セデック・バレを撮ったあと、やりすぎたと思ってバランスを取るためにこの映画を作ったんだろうか。そんな配慮ならしなくていいと思うけど…
よかった。 ストーリーに大きな驚きはないけど、暖かさがじわっとくる美しい映画でした。 でもさ、子供をあずかって育てる上で補助金をもらってることは、恥じるべきことじゃないよね? この映画を見ると、とりあえず「利益のために子供をあずかってると疑わ…
「マイ・マザー」と「Mommy」って、タイトル似すぎてませんか? どれだけ母との確執にさいなまれてるんだ、グザヴィエドラン。といっても決して、同じような映画ではありません。 「マイ・マザー」のママ役アンヌ・ドルヴァル が、この映画でもママ役なので…
旅行もしてないのに1週間も映画を見ないで過ごしてしまった。 ずっと前から届いてたツタヤのDVD、やっと見ました。 最初から、なんだか暗い、不吉な映画だなぁと思った。 筋骨隆々としたスポーツマンの映画なのに、ひとっつも汗の匂いがしない。強いのに孤…
面白かった! ストーリーはとてもシンプルだと思うんだけど、キーラ・ナイトレーとアーロン・テイラー=ジョンソンの美しさや激しさ、ジュード・ロウの静けさなど、目を奪われているうちに終わります。 不倫は悪いことだ。自分も相手も周囲の人たちも皆傷つ…
ロードムービー、ではなくてドライブインに女の子が住み着く話。 でも定住感がまるでない。人はドライブインに立ち寄っては道の先を急ぐ。 ふしぎな心地よさは、PFFスカラシップ作品だけど、うまく作られているからじゃないかと思います。 菊地凛子(このこ…
1984年の公開初日に、歌舞伎町のシネマで立ち見して以来、31年ぶりに見ました。 上京して初めて見に行った映画。 今見ても最初からお化け屋敷みたいで楽しい!初めて見たときの気持ちを思い出して、なんともいえず嬉しくなります。今見るとおもちゃみたい…
1964年作品。不思議な映画だなぁ。船に乗り合わせた人たちと船頭との呑気な会話と、割合イヤな貧乏人いじめの話と、最後に追加されてる、見た人の気持ちをフォローするような後日談。 ストーリーを把握した上でもう一度通して見たら、この映画のおかしみがわ…
「観察映画」。これは、いいと思う。 ドキュメンタリーでも、監督の恣意がすごく感じられるものって多い。本当のことを、手を加えずに伝えるにはどうすればいいか?とこの監督は考えたんだろうな。 以前ホームヘルパーの実習に行ったときのような、父のグル…
2002年、いまから13年前の作品。 白黒、というよりブルーブラックの画面が金属的で、一種の美しさがあります。 黒沢あすかがとても綺麗だけど、超地味な女性が思い切りセクシーになる、というこの設定は、ちょっと”男のロマン”っぽいなぁ、女性のセクシュ…
友人たちの前評判がよかったので見てみた。面白かったけど、「深い!」とまでは思わなかったなぁ。 小学生くらいの、自分のなかのモヤモヤが理解できない子供には、いいガイドになるかなと思う。 ライリーはこれから、怒りや、映画にまだ出てきてない憎しみ…