映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ブライアン・デ・パルマ監督「アンタッチャブル」2859本目

私の頭の中では、この映画(1987年)と「コットンクラブ(1985年、コッポラ監督)」と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年、セルジオ・レーネ監督)」がセットになってる。どれも禁酒法時代のニューヨークのギャング抗争がテーマ、というだけじゃなくて、ちょうど私がたまには映画館に映画を見に行ってた時期の作品で、当時の雰囲気に惹かれてどれも多分吉祥寺あたりで見てるから、だな。

ゴッドファーザーシリーズは、私がもっと幼かった頃なので、まさかそんな血なまぐさい映画を見に行くわけないでしょって感じだったし、この3本はどれも、もう少しロマンチックな雰囲気がありました。前2本は最近見直したので、これでコンプリート。

ケビン・コスナーは優等生かつ二枚目、ショーン・コネリーは良いおっさんになっていて、アンディ・ガルシアがまだ警察学校に通ってるというのに肝が据わってて貫禄たっぷり。二枚目といってもタイプがバラバラで、魅力あふれる面々ですね。

アル・カポネを嬉々として演じてるのはロバート・デニーロ。この人は本当に映画が好きなんだろうな‥。どんな役も、彼自身が愛してなりきっているから人間的な魅力があふれ出します。

最大の見どころは「階段落ち」ですよね。全体的にちょっと濃いめの演出が気持ちいいのですが、ブライアン・デ・パルマ特有のアクはあんまりないですね。主役がさわやかすぎるケビン・コスナーだからかな~~? 

アンタッチャブル (字幕版)

アンタッチャブル (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video