映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

バスター・キートン/クライド・ブラックマン監督「キートンの大列車追跡」3002本目

原題は「The General」だけど、将軍と名付けられたのは彼の愛車(※蒸気機関車)だから、「大列車追跡」のほうが「キートン将軍」より合ってるのでは?

サイレント映画を見るのがおっくうになってきた。映画を見始めたころは夢中になって見てたんだけど…。ボードヴィル出身の俳優の映画はメリハリの少ない(ずっと面白いんだけど)短いコント集になりがちだからか?ちょっと目を離すと筋が追えなくなるからか。あとで付けた音楽に気を取られてしまうからか。

映像自体は、相変わらずの白塗りのキートンなんだけど、大列車追跡というくらいでなかなかのアクション満載だし、西部劇に出てきそうな町に着いて馬車が走り抜ける映像とか、少し後のトーキー作品を見ているような感じで、音がないのが不思議に思える。昔のサイレント映画の名作に、効果音と吹き替え音声をつけて完全版を作ってみるという試みはないんだろか。サイレントを楽しめる人ばかりじゃないだろうから。(好きで見てた私にもだんだん厳しくなってきてる)