「アメリカン・ユートピア」の流れでこれも再見してみました。35年前の作品。
若~~い。痩せてる。青筋立ってる。ティナ可愛い。これ初めて見たとき「音楽性高い、完成度すごい」と思ったけど、「アメリカン・ユートピア」を見た後では、何もかもが「途中」に見える。デイヴィッド・バーンは、内部に何か完成したものを持つアーティストだったんだな、今になってやっと、その内容をつまびらかに広げて見せることができるようになった、と感じる。トーキング・ヘッズもすごいバンドだけど、彼の内面の成長に合わせて変幻自在に変わることはできない、別の人格だから。彼には今のプロジェクトごとの単発の舞台を作り上げるやり方が合ってる。
前に見たときも書いたけど、やっぱりティナのベースラインがめちゃくちゃキレキレだなぁと思う。彼女が歌う「おしゃべり魔女」の「彼氏とコカインやってていっちゃった」みたいなフリーダムな歌詞も可愛い。彼女のダンナであるドラマーは「ソーシャル・ネットワーク」に出てたっけ?みたいなITスタートアップ感つよい。
デイヴィッド・バーンは、歳とってすごく二枚目になったよなぁ。この頃はちょっとコメディアン風だけど、今は二枚目俳優かイケメン大学教授みたいだ。そして今もなんて声がよく出るんでしょう。年月が彼を熟成したんでしょうか。やっぱり「アメリカン・ユートピア」買おうかな…どうしようかな…