これ、面白い。
アニメ映画なんだけど、絵の動かし方がとてもユニークで飽きない。主人公の「迂遠な男」の声を謎の実力派ミュージシャン星野源がやってるのも、奥が深くていい。舞台が歌舞伎町とか六本木とかじゃなくて京都の先斗町ってのもいい。先斗町には、知らない人の飲み会にいきなり乱入する文化があるんだろうか?
大酒飲みの女の子の大切な思い出の絵本「ラ・タ・タ・タム」は私も大切にしてきた絵本なので、いきなり出てきてびっくり。ビネッテ・シュレーダーの絵本は4冊持ってるけど全部ドイツ語版なので意味はぼんやり想像するだけだけ。絵が素晴らしいので何十回もじっと見つめてうっとりしたものでした。
この映画はスラップスティックなんだけど、好きな絵本が同じ人が作った映画だからか、また、京都が舞台の百鬼夜行の乙女版みたいな演出が面白すぎるからか、なんかとても好きな映画になりました。