映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ノ・ヨンソク 監督「昼間から呑む」2701本目

タイトルが良すぎて借りてしまった。私は赤羽で時々やります(笑)

ここまでではないけど、私もわりと無計画に旅行するほうなので、無為にバス停で何時間も過ごすのとか、なんとなく共感します。

それにしても、この画質の悪さは?「フロリダ・プロジェクト」みたいにスマホで撮ったのかしら。室内の映像なんて、CCDカメラかと思う。「フロリダ」が2017年、この映画は2009年、その差8年。この8年でスマホのカメラは飛躍的に進歩した・・・とかね。

江原道ってそんなに寒いのかな。ソウルが国境付近、大韓民国の最北部にあるけど、江原道は日本海に面していてさらに緯度が高い地域もあるようだ。

主役のヒョクチンは、ふつーでちょっとぼーっとした若者。のび太くんが大きくなったような、誰にも警戒されないタイプ。日本で映画化したら星野源が演じる感じか(星野源自身はぼーっとしてないけど)。こういう子とバス停で何時間も待つことになったら、私も一緒にビールの一本も飲みたくなるかもな…。

そういえば、某国で現地ツアーに参加したら、その中に兵役を終えて世界中を旅行してるっていう韓国人の気のいい男の子がいたんだけど、彼はどこかで迷ってしまって集合場所に現れず、待ちきれないバスは彼を置いて山を下りたのでした。こんな遠くの国で道に迷って…と心配したけど、次の集合場所にひょっこり現れて、ツアー参加者たちから拍手が起こった…そんなことを思い出しました(笑)

ちょっとヒヤヒヤしたけど、実に楽しい映画でした。こういうデタラメな旅って、無事に帰りつけばあとあと笑い話になるんですよね。明日から久々に帰省するので、面白い出会いを期待しよう…。

昼間から呑む(字幕版)

昼間から呑む(字幕版)

  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: Prime Video