映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

キャメロン・クロウ監督「バニラ・スカイ」2845本目

スペイン版オリジナルのあとにこっちも見てみる。

アメリカ版は、主役がイケメンが服を着て歩いているといっても過言ではないイケメンキャラのトム・クルーズ。気持ちいいくらいわかりやすい設定。でも、彼が別れたがっている彼女にキャメロン・ディアスというのが、さっぱりしすぎてリアリティないなぁ。魔性の女にオリジナル通りのペネロペ・クルス。私から見ると可愛くてセクシーで素敵だけど魔性?って部分はあんまりわからないんですよね。並みいるハリウッド・スターがバタバタと彼女によろめいたところを見ると、ただの美人じゃないマジックがあるんだろうな~。

主役のセレブっぷりもハリウッド版はさらに派手。でも、ソフィア=ぺネロペは名前も同じだし、世界中のイケメンを落として回ってるっぽいな~

この作品が作られたのは2001年、もう20年前ですね。音楽も昔のヒット曲ばっかりだなーと思ったけど、「One of us」はともかくトッド・ラングレンの「Can we still be friends」なんて40年以上前の曲だから時代とは関係なかった。

ストーリーはオリジナルとほぼ同じだけど、演出はこっちのほうがハリウッド式の王道の演出だからか、わかりやすいですね。結局、不死身の冷凍人間のことはテレビでアイデアレベルの話を聞いて自分に都合のいいように妄想しちゃった感じかな…。

謎を謎のままにしてもスペインの観客はそれを楽しめるけど、アメリカでは「納得いかない!」という声の方が大きくなるのかもなぁ。

最後の最後のティルダ・スウィントン(不死身人間社スタッフ)も、いい感じだけどクレジットされてないな~~。

バニラ・スカイ (字幕版)

バニラ・スカイ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video