映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・リーチ監督「ブレット・トレイン」3562本目

U-NEXTで視聴。この監督は「ワイルド・スピード」の人か。なるほど。このトーキョーはブレードランナーというより、羽田空港国際線ターミナルの、アニメとジャパンをまぜこぜにしてしまったショッピングエリアに似てる。(なんで国内なのに、外国で日本を誤解して作ったようなテイストにするんだと思ってたやつ)(そう思うのは、「日本で一番のアニメ」キャラが東京オリンピックのキャラを思わせるからかも)

バカバカしいのは大好きだけど、ストーリーが込み入ってて、時折気まぐれに見せる日本語もあって混乱しながら進みます。シンカンセンも本物と全然似てないし日本人が誰も乗ってなくて・・・エンドロールで「この作品のファンツーリズムで日本に行ってもロケ地はどこにもありません」と注意書きを出した方がいいんじゃないか。ストーリーは忙しくてウルサくて楽しいけど、伏線回収の天才伊坂幸太郎の原作がどこに行ったのかよくわからない感じ。(すみません、原作読んだわけじゃないんですけど)

銃器も刀剣も新幹線になら持ち込み邦題のゴッサム・シティ。どうやって撮ってもめちゃくちゃお金がかかると思うけど、ほとんどスタジオで撮ったって本当?安全や時間厳守を旨とする日本の新幹線が、世界遺産京都が、危険極まりないこの映画のロケを許すわけがないけど、それにしても1からこれを作ったのはすごい。

原作ではほぼ全員が日本人の映画を白人ばかりで撮ることをとやかく言うハリウッドの人がいたらしいけど、こんなゴッサム・トーキョーの映画を日本人だけで撮られても困るな(笑)