映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

冨永昌敬 監督「ローリング」1244本目

ダメだ、でもこの映画好き。

まともな大人が一人も出てこない。
みんな、いろんな誘惑にまんまと引っかかってしまう。
私も落ちたい。落ちたらどんなに気持ちいいだろう、そのときだけは。いや、そのままずっと流されるのも気持ちいいのかも。

三浦貴大が、精悍でいい若者なんだけど、それでも”こいつも落ちるかも”と思わせる部分をちゃんと感じさせて、いいです。彼はこの先どんな風にダメな大人を演じていくのか、楽しみ。