映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウィリアム・ワイラー 監督「嵐が丘」2553本目

ローレンス・オリヴィエのやつ。また見ました。

いくらマール・オベロンが可憐でも、ヴィヴィアン・リー以外にはキャシー役は考えられない気がする。だってヒースクリフがローレンス・オリヴィエだから。彼の妻への愛情は、ヒースクリフがキャシーに捧げたような深いものだったんじゃないかと勝手に想像してしまうんですよね。「王子と踊子」は、当初舞台ではオリヴィエとリーが演じたのに、彼が監督した映画では踊子役を不慣れなマリリン・モンローが悩みながらやったことが、「マリリン7日間の恋」で描かれていますが、彼女がキャスティングされたことをリーが快く思わなかったという話もどこかで読みました。

そういう深い男女の因縁を、オリヴィエとリーで演じてくれたら、龍と鳳凰とかゴジラ対キングギドラみたいに、噴煙たちのぼる凄みのある作品ができたんじゃないかしら…

と、本編に触れずに自分の妄想だけを今回は語ってみました。ワハハ。

嵐が丘(字幕版)

嵐が丘(字幕版)

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