ぜったい自分で借りそうにないDVDが届いたので、何百枚もレンタルしてるけどTSUTAYAがとうとうミスったかと思いましたが、ググってみたら、タランティーノやエドガー・ライトが子どもの頃に狂喜した映画とあった。私が選んで借りたんだわ。
見始めてみたら面白いのなんの!突っ込みどころというより、もはや、テレビの楽しさ「だけ」をダイジェストにしたような強烈な内容に爆笑しつつ見入ってしまいました。
いろいろ思い出します。「燃えよドラゴン」とかと同じジャンル、同様の作りの映画なんだけど、これ多分、タランティーノたちは私が小さい頃、楳図かずおの恐怖マンガを読みふけってたような気持ちでワクワクゾクゾクしながら見たんだろうな。荒唐無稽で無茶苦茶なんだけど、面白くて面白くて、ページをめくる手が止まらない。テレビで言えば、不思議と「仮面ライダー」シリーズを思い出しました。30分のヒーロー格闘実写ドラマなんて、山場以外の場面を入れてたら入りきれなくなるから、実に中身が濃く詰まっていました。「女囚さそり」シリーズとかも、この仲間だな。やたら印象的なリアリティのない絵面が連続してるんですよね。
主役をアニキと呼ぶ、べん髪を下した(!)日本の落ち武者より強烈な髪型の、眉毛がとんがった男とか、ギャグマンガのキャラクターにしか見えません。
中盤から登場する「悪い日本人」、こんな日本人いそうだけど、ブルゾンちえみwithBみたいに両脇を固めてるおかっぱ頭2名は架空のキャラっぽい。
最初から最後まで、ヒーローは熱く、ヒロインは華やか、悪役は笑うくらい悪く、そして戦闘シーンはキレッキレ。深みも何もないけど、娯楽はシリアスに傾いたりせず、とことんこの線でいってください!