映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

バリー・ソネンフェルド監督「ワイルド・ワイルド・ウエスト」603本目

ワイルド、ワイルドというくらいで、とにかく荒唐無稽な映画を作ろうとしたんだろうな。
黒人が西部劇のヒーローだったら?
めちゃくちゃすごいマシンがたくさん出てきたら?
舞踏会みたいなドレスを着たグラマー美女が殺戮しまくったら?

その志はいいなと思うけど、ウィル・スミスはチャーミングな一男性として出ただけで、特に黒っぽい独特の個性を発揮してるわけじゃありません。監督が意図したのは絵だけなのかな。

絵が強烈だったのは確かで、タランティーノの「ジャンゴ」はこの映画のパロディみたいでした。